職業選択

てんかんでも、薬を服用して発作が抑えられるようならば、普通の社会生活は送れます。しかし、発作が起きてしまった場合の影響を考える必要はあります。周囲への迷惑はもちろん、場合によっては、発作時の事故で危険な状態になってしまうかもしれません。自分の病状の理解、管理能力は、大前提です。

職場でてんかんについて公表するのは、難しいのが現状です。そのため、発作を考慮した仕事を与えてもらうことは、無理かもしれません。私は、中学からの発症でしたので、職業選択については、何度か話を聞き、悩みました。(参考:派遣社員マニュアル - 派遣会社の気になるポイントをやさしく解説

想定できるリスク

職業上、明らかにリスクが伴うと考えられるものは、避けるべきだと言われました。
発作が起きた場合、二次的な事故が起こる可能性が高いのです。

  • 運転が必要な仕事(運転手、車での営業など)
  • 高所での作業(電気工事、鳶、ペンキ職人など)
  • 危険な機械を使う仕事(大きな機械で、周囲の人や自分に危険が及ぶもの)
  • 水に入らなければならない仕事(水泳のインストラクター、漁師など)

不規則な生活

夜勤や残業が続くような仕事も難しいと思われます。疲労はもちろんですが、発作の要因となる睡眠不足の状態になってしまいます。私も、この点には気をつけて就職活動をしていたつもりでした。募集要項に書かれた作業時間を見ても問題なく、話を聞いた時も基本的な時間を教えてもらったので、思い込んでしまったのです。実際には、数ヶ月に及び残業が続き、体調が不安定になり一年半で職場を離れました。 その職種に対する理解がないまま、決めてしまった私のミスでした。 途中で投げ出すことに迷いはありましたが、自分には適する場所があるのだと言い聞かせ、決断しました。

私の後悔

私は、教師になるのが夢でした。大学で資格を取り、卒業までそのつもりでいました。しかし、採用試験は受けずに一般企業への就職活動を始めました。自信がなかったのです。教師は、勤務時間外にも準備などで作業はあり、子供たちを相手に精神的にも体力的にもかなりの負担があると思います。それに体が耐えられるか不安でした。子供たちの前で発作を起こしたことを考えてしまったのです。

しかし、今も分かりません。本当は、可能な仕事だったのではないかと、後悔することもあります。比較的、安全な職場ではないかと思ったりもしました。子供が好きな私は、仕事を辞めた後、保育士の仕事も考えました。子育てを始めてからも、余計に興味を持ち、内容を知るだけでも・・・と勉強をしています。しかし、医師からは、あまりお勧めしないと言われました。

人の子供を預かる仕事です。特に、小さな子供相手だと抱っこをしたりするかもしれません。その時に、発作を起こして倒れてしまったら、怪我をさせてしまうかもしれない。医師として、大丈夫とはお伝えできませんと言われました。そう考えると、教師を諦めたことも間違ってはいなかったのかと思えるようになりました。

私の場合は、薬服用していても、年に一度ほどの発作があります。でも、薬で数年発作がないような方ならば、挑戦できるのではないかと思います。数年前に、法律が改正され、1年6ヶ月ほど発作がない場合は、車の免許も取得可能になったと思います。「てんかん」というくくりに縛られず、個人の病状によって判断するという理解が広まったのでしょうか。

職業選択する場合は、自分で自分の特徴、状態などをよく理解することが大切です。それさえ出来ていれば、その中で可能な限りチャレンジして欲しいと思います。

「てんかん」だから出来ないことよりも、自分に出来ることを見つけて前向きに行って欲しいと心から願います。

参考:職業に関する参考サイト

翻訳家の仕事と資格 ・・・実務翻訳家による翻訳の仕事のアドバイス、トライアル体験談など
データ入力の求人 ・・・データ入力正社員経験者による体験談、目の疲れ、ドライアイ対策など
介護福祉士の国家試験と仕事内容・・・現役介護士による介護現場、問題点、目指す方へのアドバイス
ケアマネージャー ・・・介護福祉士と同様、現役ケアマネージャーによるケアマネ全体のおはなし
歯科助手の仕事内容 ・・・歯科助手経験者による仕事内容の解説、こんな歯科医院はだめ、など。